SPEEDCOGとは?

スピードコグはスマートコグのスポーツ&コンペティションバイクのディビジョンです。
スポーツや競技での使用を目的としたコンペティションバイクは近年あらゆる新素材を受け入れることで目覚しい進化を遂げてきました。
私たちは長年にわたって培ってきた製造技術のノウハウを生かして、既存の概念に囚われることなく新鮮なデザインを積極的に導入し、より高機能・高付加価値な製品開発を進めていきたいと考えています。
会社概要

社 名 株式会社スマートコグ
創 業 2005年1月
資本金 1,000万円
代表者 代表取締役社長 西村晃治
事業内容 1. 自転車の企画・開発・開発代行
2. 自転車の輸入・卸販売
本 社 〒552-0021
大阪府大阪市港区築港4-11-13
光信ビル102号
TEL 06-6577-1150
FAX 06-6577-1151
スマートコグのビジョン

より快適な自転車ライフをより多くの方々に 私たちは高機能デザインの自転車をプロデュースします

私たちは自転車の高付加価値化を目的として事業を行います。機能的で優れたデザインでユーザーがそれを所有することに喜びを感じてもらえるような製品を提供するよう努めていきます。

自然環境を保護するという考え方によればCO2を排出しない自転車は最もエコロジーな乗り物として注目されています。しかし、人間の生活との共存を目指すという考え方によれば都市圏では放置自転車や運転上のルール軽視の問題で自転車は公共のスペースを浪費し、都市交通を妨げているため、一概にエコロジーとは呼び難い存在であるようです。この背景には自転車道路や駐輪場の整備が軽視されたこともありますが、一般ユーザーの自転車への価値観の下落が大きな原因となっていると私たちは考えています。

日本の自転車の大半は海外からの輸入品となりました。それに伴い、輸入車の過剰供給による価格破壊が進み、自転車の使い捨て時代が始まりました。無個性な自転車が大量に流通し、一般ユーザーの自転車に対する価値観が下落し、ますます自転車が大切に扱われなくなるような状況が進んでいます。私たちは高機能デザインの自転車を開発・提供してハードウェアの改善による高付加価値化を進めることで、その価値観の見直しを提案していきます。

現在、都市圏では自転車がコミューターとして最も活用されているのですが、前述の自転車の社会問題化も加速しています。では、都市圏ではどんな機能を持った自転車が求められ、その価値観の見直しに貢献できるのでしょうか。私たちは次のような機能を持った自転車が理想だと考えています。

  1. 軽量・コンパクト 駐輪スペースをとらない/携行できる。
  2. 機敏な走行性能 一般道で危険を感じない程度の高速走行ができる/低速では安定/小回りが利く/発進・停止が容易。
  3. スタイリッシュな外観 形も機能だ/カッコ良くなければ愛着もわかない。

私たちは上記の条件をすべて満たせる可能性があるのは小径ホイールと折りたたみ機構のパッケージであると考えています。 しかし、もうすでに小径折りたたみ車は日本の市場に大量に流通しているはずでは?確かに小径折りたたみ車は大量に販売されているのですが、残念ながら一部メーカー車を除き、そのほとんどが前述の機能を実用的なレベルで備えておらず、一般の方に自転車への価値観を見直していただけるところまでには至っていないと、私たちは考えています。

普段、都市圏で鉄道やバスを利用されている方の中にも、これらの公共交通機関で手軽な移動手段が携行できればと考えられた方が居られる思います。地方では最近、欧米のように自転車を持ち込めるサイクルトレインも登場してきました。しかし、混雑時のトラブルを恐れるあまり、都市圏においての法整備はなかなか進みませんし、残念ながら現在市販されている多くの折りたたみ自転車を使用して “自転車を携行して都市交通機関を利用する行為" を行えば、まず、そのユーザーは駅の近辺でスペースを確保して、バイクをコンパクトにするための繁雑な工程を人目を気にしながら行うだけでなく、その携行にも相当の忍耐を強いられることでしょう。私たちは次の条件をクリアしなければたとえ折りたたみ自転車であっても実際に都市交通機関で利用することは難しいと考えています。

  • 工具を使用せずにユーザーが立ったまま数十秒で折りたたみと組み立てが行えること。
  • 重量や折りたたんだ際の体積が人一人が機敏に取り扱える範囲内で、外装が他の乗客に危険を与えないよう保護されていること。
  • 折りたたんだ状態でバイクが自立し、さらにそれがそのままキャスター付スーツケースのように押して携行できること。
携行が容易にできるだけの乗り物ならば、数年前にキックスケーターが一時大流行しました。当時は街中でキックスケーターに乗る方や折りたたんだキックスケーター抱えた人を良く見かけたのですが、あっという間にブームは去っていきました。私たちはその理由が “走行性能の低さ” にあったと考えています。キックスケーターでは乗員が苦労なく移動できる距離があまりにも短かったようです。やはり手軽な移動手段としては自転車に分があるようです。しかしながら、現在市販されている多くの折りたたみ自転車も、折りたたみ機能を優先するあまりに剛性不足や乗員に極端な乗車姿勢を強いて走行性能を犠牲にしているものも多く、購入された方々からの満足が得られていないと考えています。私たちは折りたたみ機能と走行性能のいずれもが高いレベルで備えられていることが都市圏でのコミューターバイクには求められていると考えています。

オーナーに愛されて大切に扱っていただくには優れたデザインであることが必要です。愛着を持てるデザインで あることは自転車の価値観の向上につながります。私たちは既存の概念に囚われることなく自転車に新鮮なデザインを積極的に導入します。

スポーツや競技での使用を目的としたコンペティションバイクは近年あらゆる新素材を受け入れることで目覚しい進化を遂げてきました。しかし、それらのノウハウがコミューターバイクにフィードバックされることは少なく、一般の方からはコンペティションバイクは以前より縁遠い存在となりつつあります。しかし、私たちは優秀なライダーたちのコンペティションバイク開発で得たノウハウをコミューターバイクの走行性能改善に役立ててきました。今後もコンペティションバイクの開発に積極的に携わることで、より高付加価値な製品開発に役立てていきたいと考えています。

私こと代表の西村は自転車関連部品メーカーに6年間勤務した後、1985年㈱桑原商会に入社しました。
桑原商会はUniversal Studio の映画“E.T.”で使用されたBMXバイクで世界的に有名となったメーカーです。
自社ブランドの輸出を本格的に行う以前には米国SCHWINN 社やオーストリアPUCH社向けスポーツ車のOEM生産なども請け負っていました。
KUWAHARAはBMXのみならずMTBや現在のクロスバイクの原型でもあるハイブリッドバイク開発のパイオニアであり、7000系アルミ合金フレームやカーボンフレームの開発においても先鞭をつけ、北米・欧州に先進の技術を導入した自転車を輸出していました。
そして1988年にはCAD設計を導入するなど当時の世界市場において先端を行くブランドとして定着していました。
しかし急激な円高のため1992年をもって日本からの輸出を断念せざる負えなくなります。
私はその後のKUWAHARAブランドの開発と海外での生産を担当し、1998年に国内販売部門の現クワハラバイクワースを立ち上げました。
そして、2005年に独立して㈱スマートコグを設立しました。
弊社の副社長の田村も桑原商会とクワハラバイクワース時代の同僚です。
一方KUWAHARAは、現在も世界各地に代理店を持ち2018年で創立100周年を迎えました。

スマートコグは基本的にマスプロメーカーのような製品ラインアップは持ちません。
製品のカテゴリーはSMARTCOG名で扱うコミューター系バイクとSPEEDCOG名で扱うスポーツ系バイクがありますが、新たなカテゴリーへの開発を積極的に行うことで個性的な製品を生み出すよう努めてきました。
振り返ってみればクワハラバイクワークス設立以降はマスプロの仕事からは解放されて、比較的自由に新しいモデルの開発と製作を行える環境にあったことで、大量生産・大量販売が宿命のマスプロメーカーでは製品化が困難だと言われていた自転車を主に手掛けてこられたのかと思います。

スマートコグ製品の生産は主に優れた技術を持つ海外の協力工場と共同で行っています。
また、海外での業務を行う中で、優秀な技術やアイデアを持つメーカーとの出会いがあれば、製品開発に協力しながら輸入代理店として活動もさせていただいております。
尚、弊社では依頼があればフレームやパーツの設計・生産も手掛けております。
私自身が自転車競技経験者であることもありレース用機材の開発・製作も承っております。

これまで私自身が開発や製作に携わってきたモデルの一覧はこちら