MECHANISM

FOSSゼロドラッグサイレントハブは磁気オートクラッチ機構により高い伝達効率を持つスターラチェットドライバーを空走時に完全に切り離すことで摺動部を排除、摩擦抵抗をゼロにして減速を抑制、確実にエナジーセーブします。

フリーホイールの抵抗について

リアハブのフリーホイールにはラチェット機構が備えられています。ラチェット機構は一方向の回転のみを伝えて逆向きの回転は伝えない機構です。
代表的なフリーホイールではポールと呼ばれるかぎ爪状の金属部品がノッチ(鋸歯状の刻み目)を持つリング状構造(ラッチリング)に引っ掛ることで車輪に駆動力を伝え、逆回転時にはノッチの上をポールが滑ることで空転させます。
フリーホイールの空転時に生じる音はポールがノッチのリング構造を叩いている音です。
ラチェット機構はポール先端をノッチに引っ掛けさせて回転を伝えますので、スプリングなどで常にポールをノッチに押し付けて接触させる必要があります。そのため金属同士が擦れ合うため乗車時にペダルを止めて空転させた時には摩擦抵抗が生じます。これにより自転車は大きく減速し始めます。
この摩擦抵抗値は使用するポールの数や押し出しスプリング強度によって増減します。 ポールの数は実用車用の最もシンプルなもので2つ、スポーツ車になるとより高い耐久性や伝達効率、剛性が求められるため3, 4, 6 とポール数は増えていく傾向となります。
ポールを使用する機構以外にもローラーを使用するワンウェイベアリング方式タイプ、高い伝達効率を持つクラッチタイプのスターラチェット方式などがあります。
一般的に伝達効率を高くするためには接触面積を増やす必要があり、それに比例して空転時の摩擦摺動抵抗は大きくなる傾向にありペダリングを止めた際の減速度も大きくなります。

ゼロドラッグ機構について

ゼロドラッグサイレントハブの磁気オートクラッチ機構はフリーホイール空転時の摺動抵抗を0にして減速を抑えることでエナジーセーブします。
  • 接続状態:ペダリングを始めると32Tスターラチェットが噛み合い高い伝達効率を発揮します。
  • 空転状態:ペダリングを止めるとスターラチェットドライバーは完全に切り離されて無接触状態となり摺動抵抗は0となります。
走行中フリーホイールが作動する頻度は高く、実走比較試験では公道周回コースでの1時間の走行距離でゼロドラッグホイールは通常フリーホイール装着ホイールを1.73km上回る結果を残しています。

下記で実際にゼロドラックハブと通常のフリーハブとの減速度を比較した動画をご覧いただけます。

VIDEO

FOSS ゼロドラッグサイレントハブと他社完組ホイールとの比較テスト